精度表記stdとは | オーエスジー

No : 8015
公開日時 : 2020/09/29 00:00 更新日時 : 2024/11/01 02:39
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精度表記STDとは

精度表記STDとは、ねじ精度2級や6Hのめねじ相当を加工する際に推奨するタップの精度の事です。精度表記STDはタップの有効径がどれくらいの公差で管理されているかを表します。スタンダードの略となります。STD+1、STD+2などはオーバサイズと呼ばれます。

精度表記STDは、STD+1、STD+2と数字が増えるごとに、タップ有効径の公差位置が大きくなります。どれくらい公差位置が大きくなるのかはタップの種類やピッチで変わります。切削タップでは、ピッチが0.7以上でSTD+1するごとに+20μmです。ピッチが0.6以下で+15μmです。転造タップでは、ピッチに関係なく、STD+1するごとに+12.7μmです。

タップ精度STDは、一般用のタップやSUS用のタップ等のように用途やサイズごとで、ねじ精度2級や6Hのゲージ合格を狙いやすいように設定されています。そのため、同じねじサイズでもタップの種類が異なるとタップ精度が変わる場合もあります。

 めねじ精度と切削タップ精度 例)M10X1.5

 ①有効径 ②基準有効径 ③JISタップ精度

④OHタップ精度 ⑤前JISめねじ精度 ⑥JISめねじ精度





ねじ精度と用途
 名称  ねじの等級(公差域クラス)
 ねじ種類 区分  
 メートルねじ(M)  おねじ  JIS   4h 6g   8g  
 ISO
 めねじ  JIS  4H、5H  5H、6H  7H  
 ISO
 ユニファイねじ(U)  おねじ  JIS  3A  2A   1A 
 ISO
 めねじ  JIS  3B  2B    1B
 ISO
 ウェットねじ(W)        2級  3級  4級
 用途  しっくりしたはめあいを要するねじ  一般機械の締付け用 一般機械の雑用ねじ   黒皮ボルト