ねじインサートの種類には、どのようなものがある?<インサート・ヘリサート・ヘリカルコイル>
ねじインサートは、用途・母材・ねじ長さ・挿入方法の違い等で種類が分けられます。
・用途 フリー・ロック
ロックタイプは、ねじインサートの一部が多角形になっており、ボルトを入れた際に締め付けることで 抜け防止となります。ロックタイプのねじインサート使用時には、合わせて挿入工具もロックタイプ用が必要になります。フリーは、ボルトの 抜け防止効果のない通常のタイプです。
・母材
一般的にはステンレス鋼製が使われます。磁性を避けたい箇所にはリン青銅製を使用ください。
・ねじ長さ
インサート側の表記に○○Dとあるのが、挿入後の長さを表します。インサートには長さの種類もありますので、図面指示のねじ長さに応じたものをお使いください。
・挿入方法の違い
(株)インサート社製のねじインサートで、幅広いねじのサイズや種類を取り揃えております。
E‐サートは、スプリング上のコイルで自在性のあるねじブッシュです。おねじとめねじのリード誤差・角度誤差を吸収し応力が分散することで、強いめねじが得られます。専用工具にタング側を先端にして挿入します。ねじの奥にタングが残る形です。挿入完了後、タング折り取り工具で除去します。
タングレスインサート
(株)アキュレイト社製のねじインサートです。
タングレスインサートは、一般的なタング付きインサートと同様に、ねじの強度や耐久性を得られます。名称の通り、タングがないタイプですので、タング折取りが不要です。タング折取り作業時のタングを取り出す作業も不要なため、作業時間短縮が可能です。
さらに、インサートの方向性がなくどちら側からでも挿入可能。方向確認のための時間が短縮可能。
ご所望の際は、普段お付き合いのある商社様を通じ、弊社営業所やオーエスジー在庫センターまでご相談ください。