マシニングセンタで使用する場合、標準的な30°のねじれ角より、強いものがお薦めです。
超硬エンドミルではAE-VMシリーズ、ハイスエンドミルでは、V-XPM-ハイヘリックス仕様などです。
汎用機でお使いいただく場合と薄板加工の場合、強ねじれではありませんが、超硬エンドミルではWXLシリーズ、ハイスエンドミルではV-XPMシリーズ、TINコーティングシリーズなどです。
▽参考資料:超硬エンドミル形状別 被削材対応表
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キー溝用エンドミルとは?
キー溝にはJISにて定められた「キー溝規格」がありますので、加工する前にそのキー溝の幅と深さを確認されてから工具を選定される事をお薦めします。
OSGではハイス(EKD)、コーティングハイス(TIN、V)、超硬(MG)にて専用のキー溝加工用エンドミルがあります。
▽キー溝用工具EKDの特徴
(1)工具刃径公差が選択可能
OH1: 0~+0.02mm
OL1: 0~-0.02mm
OL2: -0.02~-0.04mm
OL3: -0.04~-0.06mm
(2) 弱ねじれ形状によりたおれ量を抑制
ニック溝(あるいはR溝)のピッチが コースピッチは標準、ファインピッチは細かく設定されています。
波状切れ刃(ラフィング):大きな切込みにより、能率の良い荒加工が可能
(A) エンドミル切れ刃 (B)エンドミルで直角形状を加工するには、それを加工する工具側も回転した際の形が直角である必要があります。工具側のその形状をシャープコーナーエッジといいます。
ハイスエンドミルの角の部分は、ロングタイプ、ラフィングタイプ、ハイヘリックスタイプ以外は全てシャープコーナーエッジ仕様となります。※CC-EMS、EDSなどは、シャープコーナーエッジ仕様です。
超硬エンドミルでは、母材の硬度が高く欠けやすいため、多くの種類で、刃欠け防止のために刃先の角を取る仕様が施されております。刃先の角をとる仕様を「チャンファ」または「ギャッシュ当て」といいます。
ギャッシュ当ての仕様のエンドミルは、直角仕様のものと比べ、高能率・長 寿
直刃成形用エンドミルのことをスロッチングと呼ぶことあります。(溝のねじれ角が0°)
お客様にて追加工を施し使用する前提の用途と、バリが出にくい成形加工の用途がございます。
超硬:MG-STDN
ハイス:STDN
一般的に溝切削、穴加工等切りくずの排出が困難な加工は2枚刃エンドミルを使用致します。
側面切削など切りくずの排出が容易な加工には4枚刃(多刃)エンドミルを使用して効率を上げます。
・工具剛性(A)
刃数が多いとエンドミルの 心厚が厚くなり、たわみにくくなる。側面切削で精度の良い加工が可能となる。また、多刃で高能率が可能。
・ チップポケット(B)
刃数が少ないと チップポケットが広くなり、切りくず排出性が高くなる。切りくず排出性が求められる溝加工や穴加工に有利。
多刃のエンドミルで溝加工はできるか?
一般的な4枚刃のエンドミルでは、 チップポケットが狭く、大量の切りくずを排出する必要がある溝加工には推奨していません。
2枚刃のエンドミルは、 チップポケットが広く切りくず排出性が良い為、溝加工をはじめとする、切りくず排出性を求められる加工に有効です。
▽参考資料: 刃数と特性
エンドミルの刃長や突出し長さによって、どれくらい切削条件を調整すればよいか
工具径に対し、突き出し量が長くなればなるほど、加工中にびびりやたわみが生じます。条件を下げることで、びびりやたわみの原因となる力を減らすことができる為、 そういった現象を軽減する事が出来ます。
刃長や突出し長さの割合であるL/Dの値によって、下表を目安に調整ください。ショート刃タイプのカタログ条件に対して、切削条件の抑制比率を表しております。加工環境や加工ワークによって切削状況は異なりますので参考値とお考え下さい。
▽刃長の違いによる条件の目安 【比率:%】