一厘(いちりん) = 一分(イチブ)の10分の1 = 0.3175mm
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一厘(いちりん) = 一分(イチブ)の10分の1 = 0.3175mm
ともに、タップに使われる母材を指します。
・SKSとは、合金工具鋼といいます。
・HSSとは、高速度工具鋼といいます。
この2つの主な性能の違いは、「高温硬さの差」になります。
タッピングを行った際に発生した切削熱に対し、HSSは約600℃まで温度が上がっても高温硬さが高いため、刃先の摩耗がしにくいのです。
SKSのタップは、加工数が少なく手立てで間に合う場合には使われますが、自動車部品の量産加工などにおいては能率的なタッピングが出来ません。
シンクロタップとはどんなタップですか?
シンクロタップとは、1回転に1リード正確に送ることが出来る完全リード送り機構がついた機械(同期、リジット、ダイレクトともいう)専用のタップを言います。
汎用のタップにはタップ自身で加工中の“自己案内性”を確保するために外周部にマージンが設けられますが、
シンクロタップではそれを重視しなくてもよいので刃先から大きく逃がしがついています。
めねじとの接触部が少なくなり低抵抗になるため切削条件も上げられます。
なおシンクロタップを完全リード送り機構がついていない機械で使うとめねじ拡大不良となりますので避けてください。
また、Aタップは、完全リード送り機構の有無にかかわらず使うことができます。
なお、タップ現品には、OH精度、または、RH精度の表示となります。
OH精度において、1つ数字が上がるとどれぐらいオーバサイズ量になるか?
P0.6以下は15μm、P0.7以上は20μmオーバとなります。
尚、転造タップでは12.7μmオーバとなります。(転造タップでは、タップ精度の表現はRH精度となります。)
現在では、2級相当を狙う為のタップ精度として、標準的なものを「STD」(スタンダード)としております。
その「STD」に対して、+1や+2する事で上記のオーバサイズ量を段階的に表します。

食付き部とは
食付き部とは、タップの一部分の名称で、先端が斜めに払っているような形状をしています。
この部分が工作物に食い付いて、切削、または、盛り上げながら、ねじを加工します。
ハンドタップにおいては、食付き部の長さを表すのに、#1、#2、#3 とケースに表示されています。
現品には、その表示はありません。食付き部の長さは、ねじの山数(ピッチ)を用いて表します。日本では、先・中・上げとも表現されます。
#1:9山 9P (先)「さき」
#2:5山 5P (中)「なか」
#3:1.5山 1.5P (上げ)「あげ」
一般用タップの仕様として、スパイラルタップでは2.5山、ポイントタップでは5山ですが、種類や用途別のタップにおいてはそれ以外の食付き長さの物もあります
ニューロールタップ(NRT)とハイロールタップ(HRT)、共に転造タップともいいます。
HRTは基本性能を備えた転造仕上げのタップでM6以下のサイズ限定となっているのに対し、NRTは研削仕上げのタップで工具母材・各種コーティング・用途別仕様・小径~大径の豊富な選択肢を展開しており多様な加工ニーズへの対応が可能です。
なおそれぞれの推奨下穴径は若干異なります。
ただしHRTは現在廃盤品となってます