食付きを除去してしまえば切削はできません。
食付きは、タップで切削を行う「切れ刃」の部分です。
下穴深さに余裕がない場合は、ショートチャンファのタップやスレッドミルをご検討ください。
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食付きを除去してしまえば切削はできません。
食付きは、タップで切削を行う「切れ刃」の部分です。
下穴深さに余裕がない場合は、ショートチャンファのタップやスレッドミルをご検討ください。
オーバーサーズのタップとは?
「おねじを入れるときつい」「めねじにめっきをかける」「めねじ加工後の熱処理によるひずみ対策」などの客先要望で、
大きめのねじが必要となる場合があります。その際は、標準よりも大きめ、いわゆる「オーバサイズ」のタップをお使い頂く事になります。
※JISハンドブックの表記では、「オーバーサイズ」でなく、「オーバサイズ」となっています。
カタログにおけるタップの精度表記で、ピンクに識別された「STD」というのがスタンダードの意味で、2級めねじ相当適応のタップの推奨精度です。
下記の資料にありますタップの「精度表記」でSTD+1やSTD+2とあるのがスタンダート「STD」より有効径が大きい「オーバサイズ」のタップとなります。
STDはタップの呼び
HRC硬度からの工具選定
加工したい被削材が、カタログの対応被削材の欄にない場合や調質等により性質が変化している場合の工具選定においては、被削材硬さが1つの目安になります。
■ドリルとタップの被削材硬度別選定表
ドリルやタップに限らず、エンドミル等においても同様です。
対応被削材欄の焼き入れ鋼の箇所にHRC硬度別の対応目安がございますので、ご参考下さい。
SUS用や深穴用等の用途別工具には、硬度の他にも耐溶着性や刃先の切れ味等、その材質に合わせ
6Hが加工できるタップはある?
6Hとはめねじ精度のことです。
図面指示のめねじ精度6Hが加工できるタップはあるか?という意味となります。別途、呼びとピッチ等の情報が必要となります。
めねじ精度6Hとは、ISO導入後のJISめねじ精度で2級に相当するものです。タップは2級相当を狙いとした(タップ精度:STD)ものが使えます。
一般機械の締付け用が2級相当となります。5H(M1.4以下)。5HでもM1.6以上は1級相当となります。
※ねじゲージは2級と6Hの共用できません。図面指示のゲージを使用する必要があります。
ニューロールタップ(NRT)とハイロールタップ(HRT)、共に転造タップともいいます。
HRTは基本性能を備えた転造仕上げのタップでM6以下のサイズ限定となっているのに対し、NRTは研削仕上げのタップで工具母材・各種コーティング・用途別仕様・小径~大径の豊富な選択肢を展開しており多様な加工ニーズへの対応が可能です。
なおそれぞれの推奨下穴径は若干異なります。
ただしHRTは現在廃盤品となってます
転造タップのシャンクにある「P」や「B」という表記は食付き長さを表すものです。
ニューロールタップ(NRT)では、P(=Plug)は通り穴加工用で食付き長さ4P、B(=Bottoming)は止まり穴加工用で食付き長さ2Pであることを表します。
タップ食付き長さは加工後にそのままねじ奥で不完全ねじ長さとなって残ってしまうため止まり穴加工では2Pを基本的に推奨します。
また、食付き長さが長いほど工具寿命面で有利なので通り穴加工には4Pを推奨します。
ただし止まり穴であっても下穴深さに十分余裕が確保されているならば4Pを選定することで耐久向上を図ることも可能です。