めねじ精度とタップ精度(転造タップ:RH精度)
RH精度とは、転造タップの精度の事です。
転造タップシリーズ(ニューロールタップ、ハイロールタップ)は、塑性変形によりめねじを加工する為、
切削タップと異なった厳しい下穴管理が必要となり、それに従いタップの精度も厳しく設定してあります。
OSGでは、公差12.7μmの階段状の精度を採用しています 。
以下の表では、めねじとタップそれぞれの有効径を示しております。
①有効径 ②めねじ精度 ③RHタップ精度 ④従来JIS ⑤現JIS ⑥基準有効径 |
めねじの精度を決める上で、タップの有効径は最も重要な品質特性の1つです。
通常、タップ精度で標準的に使用されるのはJISで規定されている2級ですが、タッピングされためねじはタップの等級と同じ精度が得られるとは限りません。
これは、タップの仕様、被削材、使用条件等によってめねじの仕上がり寸法が変化するためです。
そのため、オーエスジーでは転造タップ精度を段階的に設定し、作業状況に合わせて選定できる、独自のRH精度方式を採用しております。
その転造タップがどれくらいの有効径の公差で製作されているかはタップの種類やねじサイズによって異なります。
こちらはカタログよりご確認いただけます。表現方法は2つありますが、ともに、そのタップのおなじ有効径を表すものです。