タップ加工時の切りくず形状 | オーエスジー

No : 8819
公開日時 : 2021/03/25 09:34 更新日時 : 2024/08/28 02:29
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切りくずが細く短ければ、排出しやすい良い形状といえます。
切りくずが太く長ければ、タップにかみ込む恐れがあり、注意が必要です。
スパイラルタップの場合は、タップの進行方向とは逆方向に切りくずが排出されるため、切りくずの形状が悪いとタップと加工したねじの間に切りくずが挟まってトラブルを起こすケースもあります。
切削速度が適合していれば、切りくずも排出しやすい形状(カールが狭くピッチが細かい)となります。
また、深い穴の加工は、必然的に切削量が多くなる為、切りくずが長くなり、難しい加工となります。
タップ加工では、加工長÷工具径が 2倍(2D)を超えると深穴とされます。

 

【スパイラルタップ加工時の切りくず形状の見極め方】

 1m/min(20min-1) タップにかみ込みやすい
 2m/min(40min-1) タップにかみ込みやすい
 5m/min(100min-1) タップにかみ込みやすい
 7.5m/min(150min-1) 切りくずを排出しやすい
 10m/min(200min-1) 切りくずを排出しやすい
 12.5m/min(250min-1) 切りくずを排出しやすい
 15m/min(300min-1) タップにかみ込みやすい
 20m/min(400min-1) タップにかみ込みやすい
試験品
品名・呼び
材質
精度 
EX-SFT
HSSE
OH2 
試験条件
被削材
回転速度
下穴
ねじ立て長さ
切削油剤
使用機械 
SS400
20,40,100,150,200,250,300,400(min-1)
Φ15×25mm
25mm
不水溶性切削油剤
横型マシニングセンタ