タップの加工能率と切削条件の関連性 | オーエスジー

No : 8491
Published : 2024/10/22 00:00 Modified : 2024/11/01 02:38
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タップの加工能率と切削条件の関連性

タップの加工能率と切削条件の関連性

加工能率は、送り速度(Vf、mm/min)で表されます。
タップの送り速度の計算式は、Vf=ピッチ×n(回転速度=1分間の回転数)・・・① 、
回転速度の計算式は、n=(Vc(切削速度)×1000)/(3.14×Dc(工具径))・・・②

となりますので、①に②を当てはめると
Vf=ピッチ×(Vc×1000)/(3.14×Dc)で表すこともできます。
 
タップは、ねじと同じく1回転で1ピッチ進む必要があり、Dcもねじの呼びで決まります。
(M10×1.5なら、Dc=10、ピッチ=1.5となります。)
そのため、切削速度Vcを上げることでのみ、高い送り速度(Vf)で加工する事ができます。
 
ではむやみに切削速度(Vc)を上げても良いものでしょうか?
タップの切削速度は推奨範囲としてカタログにてご紹介しております。まずは低めの条件でお試しいただき、上手くいくようでしたら、徐々に上げていくような手順でお試しください。


(FAQID:8491)