「公差」とは、指定された寸法の最大値と最小値の差です。
「許容差」とは、基準となる寸法に対して許される限界値との差です。
基準寸法に対して大きい方を「上の許容差」、小さい方を「下の許容差」と表現します。
【図面指示の例】
<図面> 10.0 -1.0/2.0 |
A:基準寸法 10mm B:下の許容差 -1.0mm(9.0mmでもOK) C:上の許容差 +2.0mm(12.0mmでもOK) D:公差 12.0-9.0=3.0mm |
基準寸法が10.0mmの溝幅に対して・・・
上の許容差が +2.0mm 、 下の許容差が -1.0mm と指定があるとき 許される溝幅の最小値は、
10.0mm - 1.0mm = 9.0mm 許される溝幅の最大値は、10.0mm + 2.0mm = 12.0mm となり、
公差は、12.0mm-9.0mm=3.0mmであると計算されます。 図面表記では、10.0 -1.0 / 2.0 といったように表現されます。