先端角とは ドリル先端角の効果 | オーエスジー

No : 7624
公開日時 : 更新日時 : 2024/08/28 02:29
answer

先端角とは ドリル先端角の効果

先端角とはドリルの先端部の角度の事になります。

一般的にハイスは118°超硬スチール用は140°が標準になります。

先端角が小さいほど垂直方向にかかる抵抗(以後スラスト抵抗)は小さくなりますが先端は欠けやすくなり、切りくずは薄長くなります。先端角が大きくなりますと切りくずは厚く短く良好になりますがスラスト抵抗は大きくなってしまいます。

 

▽先端角と実質切込み量

 先端角 小 先端角 大 
 先端角が小(鋭角)だと、切りくずが薄くなり、伸びたままになりやすい。  先端角が大(鈍角)だと切りくずが厚く分断しやすく排出性が高い。

L:切れ刃長さ ⇒ L1 > L2

t:切りくず厚さ   ⇒ t1 < t2

f:1回転当りの送り量  

切りくず形状は先端角が大きい方が良い 

 

 

▽参考資料: 先端角とスラスト抵抗

 先端角 小  先端角 大

 先端角は小さい方(鋭角)が入っていきやすい 

 R:切削抵抗

 R1:スラスト抵抗・・・進行方向と反対向きにかかる抵抗の力

 R2:回転力 

 

▽先端角

 小さな先端角  一般的な先端角  大きな先端角
 例:90°  例:118°  例:140°