ドリル加工における穴拡大の原因と対策とは | オーエスジー

No : 705
公開日時 : 更新日時 : 2024/08/28 02:29
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ドリル加工における穴拡大の原因と対策とは 

穴の拡大は、加工中の工具の振れや振動によって発生します。

また、取り付け時の外周の振れが穴径や穴位置精度にも影響を及ぼします。


EX-GDRのように高剛性で高精度なドリルでも、取り付け時の振れが大きな状態で使用すれば、穴拡大、穴位置精度が低下します。剛性の低いドリルでは、更にこの傾向が大きくなります。

▽取り付け時の振れの影響

取り付け時の振れの影響 (A)取付け時の振れ=0.034mm (B)取付け時の振れ=0.112mm

(A)取付け時の振れ=0.034mm

(B)取付け時の振れ=0.112mm

 

対策

・ドリル取り付け時の振れを抑える。

・ドリルの1回転当たりの送り量を見直す。(ドリル外径×0.02目安)

・工具母材をハイスから超硬へ変更を検討する。(母材が硬く振れにくい)

 

ドリル再研磨後に穴拡大が起きる場合

・リップハイト(ドリルの刃の高さの差)を確認する。(0.03mm以下推奨)

・チゼルポイントが偏心していないか確認する。(シンニングの確認)