折損タップ除去用の工具とは?
折損タップ除去用ドリル「EX-H-DRL」のことです。。 折れ込んでしまったタップの芯を砕きタップを除去するドリルです。形状及びサイズに適応したドリル径を使用してください。このドリルはマシニングセンタで使用します。切削速度の目安は20~25m/min、送り速度は通常のドリル加工と違い、手動による送り操作により行います。
破損タップ穴あけの作業手順
(1)ドリル及びワークをしっかりと固定し、破損したタップの中心にドリルを置きます。タップの頭が上に出ている場合には、破断面をグラインダーなどで平らにすると中心が出しやすくなります。
心出し加工は給油しないで、手動による送り操作で、ていねいに行って下さい。次のステップで使用する「EX-H-DRL」より大きいサイズのものを使用すれば、よりスムーズに加工ができます。
表の使用区分を参考に適切なドリルサイズを選びます。心出しの作業同様に手動による送り操作で穴あけします。ドリルの 抜けぎわには、特に注意して下さい。また、時々作業を止めて切りくずをていねいに取除いて下さい。切削油剤は良質のものを十分かけて下さい。
タップに穴あけが終わりましたら周囲のタップの残部は、けがき針などで簡単に除去する事ができます。そして、再タッピングする事により、製品として完成します。
注意
EX-H-DRLは、超硬タップや転造タップ}}の除去には使用出来ません。また、折損したドリルやボルトの除去にも使用できません。タップで加工していたのがアルミの場合は、被削材を傷める可能性があります。ねじが傷んでいた場合はねじインサートなどによるねじの補修をご検討ください。