エンドミルの刃長や突出し長さによって、どれくらい加工条件を調整すればよいか | オーエスジー

No : 691
公開日時 : 更新日時 : 2024/08/28 02:29
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エンドミルの刃長や突出し長さによって、どれくらい切削条件を調整すればよいか

工具径に対し、突き出し量が長くなればなるほど、加工中にびびりやたわみが生じます。条件を下げることで、びびりやたわみの原因となる力を減らすことができる為、 そういった現象を軽減する事が出来ます。

刃長や突出し長さの割合であるL/Dの値によって、下表を目安に調整ください。ショート刃タイプのカタログ条件に対して、切削条件の抑制比率を表しております。加工環境や加工ワークによって切削状況は異なりますので参考値とお考え下さい。

▽刃長の違いによる条件の目安 【比率:%】

側面切削 一般ハイスエンドミル・φ10・S50C(JIS)・1050(ASTM)・C50(DIN) 】
 L/D  種類  切削速度  1刃当り送り量  送り速度(仕事)  切込量
 ~3.5  ショート  100  100  100  1.5D×0.1D
 4~6  ロング  40  70  30  3.5D×0.01D
 6~8  EXロング  20  40  10  3.5D×0.01D
 10~  超EXロング  10  20  2  3.5D×0.01D
(0.005D)

溝切削 一般ハイスエンドミル・φ10・S50C(JIS)・1050(ASTM)・C50(DIN) 】
 L/D  種類  切削速度  1刃当り送り量  送り速度(仕事)  切込量
 ~3.5  ショート  100  100  100  0.5D
 4~6  ロング  40  80  30  0.25D
 6~8  EXロング  (10)  (40)  (4)  (0.1D)
 10~  超EXロング  -  -  -  -

()はあくまでも参考値となります。ご使用に際しましては、試し削りで切削状況を確認した上で、切削条件を決定して下さい。

 

なお、立壁加工用の高剛性な工具では下表よりも高能率で高精度な加工が可能な場合もありますのでご検討ください。

立壁対応型超硬防振型エンドミル AE-VMFE

非鉄用DLC超硬エンドミル高機能タイプ 立ち壁対応型 AE-VTFE-N