HRC硬度からの工具選定
加工したい被削材が、カタログの対応被削材の欄にない場合や調質等により性質が変化している場合の工具選定においては、被削材硬さが1つの目安になります。
■ドリルとタップの被削材硬度別選定表
ドリルやタップに限らず、エンドミル等においても同様です。
対応被削材欄の焼き入れ鋼の箇所にHRC硬度別の対応目安がございますので、ご参考下さい。
SUS用や深穴用等の用途別工具には、硬度の他にも耐溶着性や刃先の切れ味等、その材質に合わせた仕様となっております。加工したい被削材に対して、近しい性質を持った被削材用の工具が適応する場合もあります。
当然、専用で製作されたものと違い、切削条件、切削油、その他不具合に対する調整が必要となりますが、
標準品を転用できるため、対応の幅が広がるメリットがあります。
例として SUS用ハイスドリルの持つ鋭い切れ味とコーティングによって、銅合金(20HRC以下)にも対応する。