オーバサイズのタップとは? | オーエスジー

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公開日時 : 2019/02/26 18:10 更新日時 : 2024/08/28 02:29
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オーバーサーズのタップとは?

 「おねじを入れるときつい」「めねじにめっきをかける」「めねじ加工後の熱処理によるひずみ対策」などの客先要望で、

大きめのねじが必要となる場合があります。その際は、標準よりも大きめ、いわゆる「オーバサイズ」のタップをお使い頂く事になります。 

※JISハンドブックの表記では、「オーバーサイズ」でなく、「オーバサイズ」となっています。 

カタログにおけるタップの精度表記で、ピンクに識別された「STD」というのがスタンダードの意味で、2級めねじ相当適応のタップの推奨精度です。

下記の資料にありますタップの「精度表記」でSTD+1やSTD+2とあるのがスタンダート「STD」より有効径が大きい「オーバサイズ」のタップとなります。

STDはタップの呼びや種類などによって設定されています。

例)EX-SFT M10X1.5

精度欄「STD」は2級めねじ相当適応のタップ推奨精度であり、それより数字が大きくなると”オーバーサイズ”と呼ばれます。

1ランクオーバーで+0.02mmとなります。

※STDはSTANDARDの意味。全てのタップの各呼びに必ずひとつ設定されています。

 ①最大径 ②最小径 ③合格範囲 ④2級めねじ

⑤ねじゲージ ⑥止まり側(止まって合格) ⑦通り側(通って合格) 

 ・切削タップでは、ピッチによってそのオーバサイズ量が異なります。 

P0.6以下は15μm、P0.7以上は20μmオーバとなります。 そのタップのSTDがOH3とある時、STD+1ではOH4となります。 

STD+1は、STDと比べ、有効径で0.02mm大きくなります。 STD+2ではOH5となり、STDと比べ、有効径で0.04mm大きくなります。 

 

・転造タップでは12.7μmオーバとなります。 転造タップでは、ピッチによるオーバサイズ量の違いはありません。 

同様に、STD基準でRH7とある時、STD+1ではRH8となり、STDと比べ、有効径で0.0127mm大きくなります。 

 

要望などにより必要なオーバサイズ量は変わりますが、STD+1、STD+2程度であれば、

2級相当のねじ精度を狙いつつ、同時に大きめのねじを加工することができます。

同じサイズ(例M10X1.5)でも用途によってSTD推奨精度が異なるので注意が必要です。

 ①一般用スパイラルタップ(EX-SFT) ②鋳鉄用ハンドタップ(EX-FC-HT) ③樹脂用ハンドタップ(EX-PLA-HT)