フラットドリルと先端角ありのドリル どのように使い分ければよいか?
座ぐり加工のように、その形状でないと加工できない場合をはじめ、フラットドリルが有利となる場面でお使いください。
フラットドリルが有利な場面
・ 傾斜面への穴あけ(入口・ 抜け際)
・表面が不均一な面への穴あけ
・バリが発生しやすい時
・プランジ加工
先端角付きのドリルが有利な場面
・平らな面への穴あけ
・高能率加工
・深穴
フラットドリルのメリット
先端フラット形状により、ワークの 抜け際で薄くなり剛性に乏しい部分をロールオーバさせる方向の負荷が少なく、ばりの発生を小さく抑えることが出来ます。また、斜面への穴あけや 抜け際が断続切削となるような状況でも、ドリルにかかる径方向の負荷が少なく済むため、穴曲がりを抑えることができます。
フラットドリルのデメリット
先端がフラットであるがゆえに、ドリルにかかる軸方向の負荷=スラストが大きくなり、ドリルの 寿命やワークへの軸方向の負荷が大きくなってしまいます。また、フラットドリルであるADFは断続切削に対する剛性アップを目的としてねじれ角が弱くなっております。そのため、通常の超硬ドリルに比べて切りくず排出性が低下します。