従来の旋削工具と比べ、エコカットのメリットは?<エコカット> | オーエスジー

No : 43
公開日時 : 2025/03/07 00:00 更新日時 : 2025/04/17 07:31
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エコカットでは剛性に富む太い工具径と、切りくず排出性に優れた溝を持ち、旋削加工においてトラブルが起きにくいメリットがございます。

特に内径加工において、ボーリングバーなどの従来品は工具剛性が低く、高能率で加工する事が困難でした。

また、切りくずを排出するスペースが小さく、切りくず処理に関するトラブルも起きやすいです。


▽工具集約と加工時間の大幅短縮できる大きなメリット

1) 工具集約:従来の4本の工具が1本で可能
↓このような形状の部品を加工する場合

加工形状
従来 EcoCut
1本で加工が可能
結果
従来は4本の工具が必要
EcoCutは1本で加工が可能
A むくからの穴あけ
B 内径旋削加工
C 端面旋削加工
D 外径旋削加工
※ワークを逆回転
コスト削減や時間短縮に繋がります
・使用タレット数減少

・プログラムの簡易化

・在庫アイテム数の減少

・工具集約により大幅なコスト削減

・工具段取り時間・精度出しの時間短縮

2) 穴底のフラット加工

EcoCut 通常インデキサブルドリル
EcoCut

穴底がフラットに仕上がる
通常インデキサブルドリル

3) 業界初!バッククーラントを装備!(当社調べ)

EcoCutは内部クーラント供給が可能。
さらに2.25Dボディにはバッククーラント機能がついており、切りくずの排出を大きく改善。

A 内部クーラント供給(チップブースター)
B ヘリカル溝(高剛性)
C 端面拘束(2.25Dボディのみ)
バッククーラント
▲バッククーラント
クーラントの噴射圧
▲クーラントの噴射圧は0.15~0.3MPa、推奨値は0.5~0.7MPaです。

4) 3.0DのボディにDENSIMET(タングステン合金)を採用

弾性係数と比重が高く、加工時の振動吸収性能を高め、高精度加工、優れた表面品質、そして工具寿命の延長に貢献。

ボディ 材料 弾性係数 比重
1.5D、2.25D スチール 210,000N/㎟ 7.85
3.0D DENSIMET 360,000N/㎟ 17.50

防振作用 たわみ量はスチールより40%小さい
防振作用
たわみ量はスチールより40%小さい

(FAQID:43)