スレッドミルの工具選定【めねじ】
スレッドミルでめねじを加工する工具を選定するためには、以下の手順になります。
    ・おねじを加工するスレッドミルの選定はこちら
    ・管用ねじのスレッドミルの選定はこちら
    手順① 加工したいねじの呼び・ピッチ・ねじ長さを確認する。
    手順② 被削材を確認する。
        ワンポイント
    
    
        ThreadPro(スレッドプロ)はオーエスジーのスレッドミル用プログラム作成ツールです。スレッドミルの加工準備の手間を大幅に削減します。
    
    
        ThreadPro(スレッドプロ)でできる事
    
    
        ・スレッドミルの加工プログラム作成
    
    
        ・スレッドミルの工具選定
    
    
        ・加工時間目安の参照
    
    
    他の加工で使用する場合に備え、以下のポイントを押さえておくことでより幅広くスレッドミルを活用いただけます。
    ①加工したいめねじの呼び・ピッチ・ねじ長さを確認する。
    ・・・スレッドミルの工具径と刃長(首下長)がどれくらい必要かを判断します。
    ・工具径
    スレッドミルの特長として、同一ピッチなら別の呼びのねじを加工することができます。
        工具径は、加工したいねじの下穴径より小さいことが必要です。
    
    
        切りくず排出の為のスペース等を考慮し、ある程度余裕をもつ事が望ましいです。
    
    
            ※一部、下穴とねじ加工を同時に行うタイプはこの限りではありません。
        
    
        オーエスジーのカタログでは、わかりやすいように以下の記載がございます。
    
    
        チップ式
    
    
        工具選定表ではピッチごとにホルダとチップの組み合わせ一覧があります。
    
    
        その組み合わせで加工できる呼びの範囲が記載されております。
    
    
        メートルねじ
    
    
    
        ユニファイねじ
    
    
    
        ソリッドタイプ
    
    
        その工具が加工できる最小加工径(それより大きい呼びのねじが加工できる)
    
    
        管用ねじ用
    
    
        適用加工サイズ(管用は呼びとピッチの組み合わせが決まっている為)
    
    
    ・刃長・首下長
    加工できるねじ長さは、各スレッドミルで余裕分を考慮し、下記が目安になります。
    ソリッドタイプ・・・刃長 - 2ピッチ
    チップ式   ・・・首下長 - 2ピッチ
    ②被削材を確認する。
    ・・・その工具が加工したい被削材に適するかを判断します。
    ソリッドタイプでは、カタログページの下部に適用する被削材一覧がございます。
    幅広い被削材を高能率で加工するソリッドタイプのスレッドミル
    ・ AT-1
    60HRCの硬度に対応し、穴あけととねじを同時に加工する高硬度鋼用底刃付きスレッドミル
    ・ AT-2
    非鉄のねじ加工における加工トラブル解決と加工時間の大幅削減を可能にする非鉄用底刃付き高能率スレッドミル
    チップ式では、汎用材種のVBXをおすすめ致します。
    チップ(インサート)の材種は、標準在庫品は汎用のVBXのみ。
    VBX : 汎用材種(超微粒子超硬+TICNコーティング)※標準在庫品
    VTX : ステンレス第一推奨(超微粒子超硬+TiALNコーティング)※受注生産
    VK2 : アルミ等非鉄金属、耐熱鋼、チタン合金に最適(超硬ノンコート)※受注生産
(FAQID:4027)