オーバサイズタップ用のねじゲージは?
オーバサイズタップ用のゲージ、という選定は正しくありません。ゲージは図面指示で示された「ねじの精度」に合わせて選びます。オーバサイズタップを使用する場合においては、その目的によって使用すべきゲージが変わります。
用途と使用するゲージの組み合わせ例
①めっき前用にオーバサイズタップを使用
⇒ めっき前用ゲージ
めっき処理前にめっき分を考慮し、あらかじめ大きく加工しためねじを検査する。このゲージで合格ならば、2級+○○分の公差の範囲内にあることが検査できます。ねじ山角度60°の場合、めっき膜厚の4倍のオーバサイズが目安です。(0.007mmの膜厚なら、0.028mmのオーバサイズ目安)
・弊社標準品では「2級+0.03」「6H+0.03」をご用意しております。
・膜厚によっては、膜厚による変化量を精度に反映した特殊品が必要です。(どぶ付けめっきなど)
②熱処理後の歪みや摩耗対策でオーバサイズタップを使用
⇒ 図面指示精度のゲージ(2級・6H)
この場合は、検査したいのが図面指示のねじ精度を満たすかということになるので、そのねじ精度のゲージを使用します。