お客様との会話の中で、「サンブのタップがほしい」という表現をすることがあります。
サンブとはいわゆる業界用語のひとつで、インチで表すねじのサイズを「 ○○ブ 」と表す場合があります。
1/8 = イチブ(1分)
1/4 = 2/8 = ニブ(2分)
3/8 = サンブ(3分)
1/2 = 4/8 = ヨンブ・シブ(4分)
・・・と、分母を8に通分した時の分子に「ブ」をつけて呼びます。
また、細かいサイズの表し方として、「 厘(りん) 」が使われます。
1分=10厘 となります。
より大きな呼びや小さい呼びの表し方では、
1-3/4 = インチロクブ (1インチ + 6/8 だから )
1/16 = ゴリン (1分の半分が5厘だから )
5/16 = ニブゴリン 5/16 = 2/8 + 1/16( 2分 + 0.5分(=5厘)だから )
インチで呼びを表すねじには、管用ねじだけでもPTの他にPFやPSもありますし、新JIS規格のRcやGやRpもあります。
米式管用ねじのNPTの可能性もあります。
ユニファイねじやウィットねじもインチ呼びなので、同じく「○○ブ」と表現する人もいます。
つまり、「サンブ」と言われたら、そのすべての可能性がある為、ねじの種類を確認する必要があります。
ちなみに、1インチ=25.4mm です。
管用ねじでも同じくインチでのサイズの表現で「 ○○ブ 」という場合がありますが、
実際の管用のねじや工具は別で規格されたサイズです。
結論として、ねじを特定する際には、「ねじの種類」「呼び」「ピッチ」をしっかり確認する事で、不要なトラブルを回避できます。