限界ゲージは嵌め合いを測定するものであり、長さを正しく測定するものではありません。
ねじ部先端には面取りや不完全山払いがあるため、正確な判定はできません。
例えば、平行ねじゲージの両端面の不完全山払いは、呼びとピッチによっても異なりますが、3/4回転以上1回転以内とされ、
管用テーパねじについては、ねじの種類によってその寸法がそれぞれ異なります。
有効ねじ長さを検査したい |
Q:M10×1.5のゲージで、有効ねじ長さを検査したい。通り側が6回転ねじこまれたら6ピッチ分(6×1.5=9)だから有効ねじ長さ9mmは確保されていることになりますか? |
A:正確な判定は出来ません。 約1回転の不完全ねじ山払いが施されているため、ゲージ端面から第一完全ねじ山の距離は約1/2ピッチとなります。標準品はこの距離を直接管理しておらずあくまで目安程度。 |
A:通り側 B:有効ねじ長 9mm |
有効ねじ長さを検査するための目盛りや切欠きの構造をもったゲージについて、特殊品対応が可能です。