有効ねじ長さを限界ねじゲージで検査できるか | オーエスジー

No : 247
公開日時 : 2019/02/22 17:01 更新日時 : 2024/08/28 02:29
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限界ゲージは嵌め合いを測定するものであり、長さを正しく測定するものではありません。
ねじ部先端には面取りや不完全山払いがあるため、正確な判定はできません。

例えば、平行ねじゲージの両端面の不完全山払いは、呼びとピッチによっても異なりますが、3/4回転以上1回転以内とされ、
管用テーパねじについては、ねじの種類によってその寸法がそれぞれ異なります。

 有効ねじ長さを検査したい
 Q:M10×1.5のゲージで、有効ねじ長さを検査したい。通り側が6回転ねじこまれたら6ピッチ分(6×1.5=9)だから有効ねじ長さ9mmは確保されていることになりますか?
 A:正確な判定は出来ません。
約1回転の不完全ねじ山払いが施されているため、ゲージ端面から第一完全ねじ山の距離は約1/2ピッチとなります。標準品はこの距離を直接管理しておらずあくまで目安程度。
 A:通り側
 B:有効ねじ長 9mm

有効ねじ長さを検査するための目盛りや切欠きの構造をもったゲージについて、特殊品対応が可能です。