アップカットの特長
  アップカットは切りくずの厚さが0から始まり少しずつ厚くなります。被削面をこすりながら削る形で摩耗が早い傾向にあるものの、良好な仕上げ面が得られます。
 
 
  ダウンカットの特長
 
 
  ダウンカットは始めは切りくずの厚さが厚く、次第に薄くなります。切れ刃の食付きが良くびびり振動が起きにくい加工方法です。摩耗も少ない傾向にあり工具寿命の点で優れています。
 
 | アップカットとは | ダウンカットとは | 
| 切りくず厚さは”0”から始まり少しずつ厚くなる ・被削面をこすりながら削る ・切れ刃にかかる負担が大きくなる ・摩耗が早い ・びびり振動が発生しやすい ・良好な仕上げ面が得られる | 始めは切りくず厚さが厚く、次第に薄くなる ・切れ刃の食付き性がよい ・摩耗が少ない ・びびり振動が少ない ・加工硬化を起こしやすい被削材に有効 | 
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  OSGのスレッドミル用プログラム作成アプリThreadProでは、初期値としてびびり振動が少なく安定加工が狙えるダウンカットが入力されています。
 
 内径右ねじめねじの場合、工具は穴底から口元に上がっていく動きをとりますが、これをアップカットに変更すると、工具は口元から穴底に向かって降りていく動きに変わります。特に止り穴の場合は穴底での切りくず障害にご注意ください。
(FAQID:190)