ねじゲージで合格を狙いたい。工具径補正値の調整によるその手順とは?<スレッドミル>
スレッドミル用プログラム作成アプリThreadPro(スレッドプロ)でプログラム作成の際、「刃先基準」を選択いただくと、プログラムを変えずに、工具径補正の値を変えるだけでねじゲージでの検査に合格するための調整可能なプログラムが作成できます。その際、選択したねじ精度のねじゲージの合格を狙う工具半径補正値(参考値)であるRPRGが表示されます。こちらを使用することで、少ない調整でゲージ合格を狙うことができます。それでも、ゲージ合格しない場合は、そこから0.02~0.03ずつ、工具径補正値を調整しながら、ねじゲージ検査で合格するかをご確認ください。
※ソリッドタイプ(めねじ用)では、現品に最小加工径(ねじ精度5H)を加工する際のRPRGが表示しています。最小加工径より大きいねじサイズや他のねじ精度を加工する場合は、スレッドプロに表示されたRPRGの値を径補正の箇所に入力してください。
ゲージが合格する工具径補正値を探す際は、ワークを機械から取り外さないようにご注意ください。一度、ワークを外してしまうと、位置がずれ、工具径補正を調整した結果が正しく判断できなくなる為です。
めねじの場合
・通り側プラグゲージが止まる場合(めねじの仕上がりが小さい場合)、ThreadPro(スレッドプロ)で表示された工具径補正値を小さくすることで、工具の円弧の軌跡は大きく移動する為、大きめのねじに調整ができます。
・止り側プラグゲージが通る場合(めねじの仕上がりが大きい場合)は、工具径補正値を大きくすることで、工具の円弧の軌跡は小さく移動する為、小さめのねじに調整ができます。
おねじの場合
・通り側リングゲージが止まる場合(おねじの仕上がりが大きい場合)、ThreadPro(スレッドプロ)で表示された工具径補正値を小さくすることで、工具の円弧の軌跡を小さく移動する為、小さめのおねじに調整ができます。
・止り側リングゲージが通る場合(おねじの仕上がりが小さい場合)は、工具径補正値を大きくすることで、工具の円弧の軌跡は大きく移動する為、大きめのねじに調整ができます。
(FAQID:185)