RPRGとは?工具径補正値とは?(スレッドミル)
RPRGとは、工具半径補正値のことを指し、機械に「その工具の半径はいくつです」と教えるための数字です。
工作機械は加工プログラムに対して、この数字をもとに、実際に主軸が動く距離を計算します。
スレッドミルでは、径補正を使用することで、プログラムを変更することなく、容易に以下の調整が可能です。
・工具径補正値を大きくすると、めねじの仕上がりは小さくなる
・工具径補正値を小さくすると、めねじの仕上がりは大きくなる
スレッドミルはエンドミルと同じく片持ちの工具であることから、加工時の工具のたわみや倒れの影響でゲージ検査に合格しない場合があります。
その際、径補正を利用することで、プログラムを変更することなく、ゲージ合格までの調整を簡単に行うことが可能です。
オーエスジーが提供するスレッドミル用NCプログラム作成アプリ「ThreadPro(スレッドプロ)」では、
プログラムとともに、そのねじを加工する際のRPRGが表示されます。まず、はじめにお試しいただきたい値です。
※ソリッドタイプ(めねじ用)では、現品に最小加工径(ねじ精度5H)を加工する際のRPRGが表示。
RPRGを利用することで、ゲージ合格までの調整作業時間短縮が可能です。
RPRGとは?
R=半径」「PRG=プログラム」で、プログラミング半径を表す言葉です。
スレッドミル加工に必要な工具半径補正値(参考値)で、工具やケースに表示されています。
最小加工径のめねじを加工する場合で算出しています。
「最小加工径」以外のサイズを加工する場合は、表示のRPRGより小さい数字が必要になります。
その際は、プログラム作成アプリ スレッドプロ をご利用ください。
表示のRPRGのねじ精度の狙い
メートルねじ ISO:5H ユニファイはANSI:3B
ゲージ合格のための調整が簡単
調整作業もプログラムの変更なく、 RPRGの値のみで行えるため、効率的です。
※管用テーパねじ用プラネットカッタの工具径補正値は、工具小端径の値となります。
A:有効径基準寸法 B:めねじ ISO-5H C:めねじ ISO-6H D:RPRGの数値を入力した場合(入力値:3.806) E:工具半径を入力した場合(入力値:3.85) F:工具半径
|