ポータブルバンドソーのピッチごとの特徴とは?
ポータブルバンドソーには鋸刃ピッチの種類があります。
鋸刃ピッチとは、1インチ(25.4mm)間に、何山(刃数)あるかという意味です。
適切な鋸刃ピッチの選定で作業性を改善することが可能です。
山数の後につく「S」の表記は、刃形を表しております。
「S」は、刃形がレーキ刃形であることを表しており、切りくずがつながらない材料や炭素含有量が多い鋼、鋳物に適します。また、肉厚の薄い板材にも適します。
18山
バイメタルバンドソーのピッチでは最も細かいピッチです。
ピッチを計算すると 約1.4mmになり、薄物以外では使用しない方がベターです。
鋸刃に目詰まりを起こしますと鋸刃がスリップする事故がおき易くなりますので十分注意したいです。
14山
ポータブルバンドソーでは一番ポピュラーな鋸ピッチで、多くの場合はこの14山を使用されるケースが多いです。
このピッチで切断条件を見て、10山が良いケースと18山が良いケースが選定できます。
10山
特にムク材や切断されるワークが厚い場合には、この10山が使用されます。
ただし、薄い材料に使用しますと、鋸刃ピッチが粗いために鋸刃の食い込みが早く
刃こぼれを起こしやすい為、注意して選定するようにしてください。
10/14山 、 8/12山
10/14とは、1インチ間で10山~14山のバリアブルピッチです。8/12山では、8山~12山のバリアブルピッチになります。刃並びが不等辺(バリアブル)になっているために薄物以外では万能タイプとして使用されています。
切削性能が優れている事も貴重な存在として採用される場合が多くあります。