ステンレスの加工硬化とは?<sus> | オーエスジー

No : 1118
公開日時 : 2019/03/15 16:49 更新日時 : 2019/03/15 16:55
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加工硬化のメカニズム
例えば新品の布団はフカフカです。
しかし長い期間使っていると綿が圧縮されて硬くなってしまいます。
これと同じような現象が金属の組織内で起こると考えてください。

金属組織も当初は原子が規則正しく並んでいます。
その並びが曲げられたり擦られたりすると、崩れてより組織が詰まって凝縮された状態になります。

一度凝縮されると原子の並びは簡単には元通りにはなりません。
仮に形を元に戻しても、凝縮されたままなのです。

切削の場合では刃物と被削材の擦りと言う現象がこの加工硬化を生み出します。
特に切削速度の速い超硬工具では条件を間違えるとあっと言う間に表面が硬化してしまいます。

加工硬化を起こした場合、タップやリーマなどの後工程の工具寿命に悪影響を及ぼします。

ステンレスの中でも、特にSUS304は加工硬化を起こしやすい性質を持っています。